2011年7月16日土曜日

観たい映画 『幸せの経済学(en:The Economics of Happiness)』


アメリカで毎年行う世論調査に「非常に幸福だ」と答えた人の割合は、1956年をピークに徐々に下がってきている。50年前に比べて物は3倍に増え、物質的な豊かさの面では十分に満たされているはずだが、人びとの幸福感は毎年減少を続けている。私たちの幸せは一体どこへいってしまったのか。さらに、消費型文化の拡大により自然資源はもう限界まで達しており、このペースで生産を続けていくと地球の資源をすべて使い果たしてしまうといわれている。“幸せ=物質的な豊かさ”という定義が崩れ去った今こそ、経済成長の追求に代わる新しい豊かさを考える時。本作は、これからの私たちの暮らしのあるべき姿の1つを教えてくれる。
作品解説・紹介 - 幸せの経済学

40の言語に翻訳され、世界各国で高い評価を得ている「ラダック懐かしい未来」の著者であり、世界のローカリゼーション運動のパイオニアでもあるヘレナ・ノーバーグ=ホッジが描くドキュメンタリー。「グローバルからローカルへ」をテーマに、世界中の環境活動家たちがこれからの“豊かな暮らし”について語る。消費型社会を見直し、地域に眼を向けることによって、その土地にある資源や文化を再認識し、人と人、人と自然との関係を紡いでいく「コミュニティの再生」の重要性を訴えている。(作品資料より)

解説 - 幸せの経済学

消費文化に翻弄されるヒマラヤの秘境ラダックの姿を通して、本当の豊かさとは何かを説くドキュメンタリー。監督は、ローカリゼーション運動のパイオニア、ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スターリングカレッジ助教授スティーブン・ゴーリック、ヘレナの前作「懐かしい未来」のプロデューサー兼ディレクターのジョン・ページ。

あらすじ - 幸せの経済学


30年前まで外国人立ち入り禁止だったヒマラヤの辺境ラダックに押し寄せた近代化の波は、彼らの生活を一変させた。急速に広がった西欧の消費文化は、彼らと自然との関わりを切り離し、人との繋がりを希薄化させることで、彼らのアイデンティティーや伝統文化の誇りまでも奪った。それまでいきいきと暮らしていたラダックの人々が10年後には、欧米文化に比べて自分たちが貧しい、支援が必要だと訴えるようになった。消費文化に翻弄されるラダックの人々の姿を通して、グローバリゼーションの負の側面を指摘し、本当の豊かさとは何かを説いていく。この映画の監督ヘレナ・ノーバーグ=ホッジは、その解決の糸口として、グローバリゼーションの対極にあるローカリゼーションを提案する。地域の力を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離された人と人、人と自然のつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていくと彼女は語る。実際に、本当の豊かさを求めて持続可能で自立した暮らしを目指すコミュニティは、世界的に広がりつつある。その例として、日本の小川町での取り組みや、キューバで起こったオイル・ピークについてのサステナブルソリューションについても取り上げる。



<辻 信一>
本当の豊かさは、これまでの「より速く・より大きく・より多く」に替わる、3つの「S」(スロー・スモール・シンプル)の中にこそある。3・11後の今、ヘレナの映画に導かれて、幸せへと「降りて」ゆこう!
文化人類学者、ナマケモノ倶楽部世話人。明治学院大学教授。「100万人のキャンドルナイト」呼びかけ人代表。数々のNGOやNPOに参加しながら、「スロ-」や「GNH」というコンセプトを軸に環境=文化運動を進める一方、社会的起業であるスロービジネスにも積極的にとりくむ。著書多数。『しんしんと、ディープ・エコロジー~アンニャと森の物語』』(大月書店)、『考える絵本 しあわせ』(大月書店)。訳書に『いのちの中にある地球ー最終講義:持続可能な未来のために』(NHK出版)。『いよいよローカルの時代~ヘレナさんの「幸せの経済学」』(大月書店)ほか。



なんという僥倖

なんという、僥倖!!!!!!!!!!

京都みなみ会館(東寺駅近くにある単館の映画館)で始まったら見に行きます。

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